不祝儀の基本?

不祝儀の基本?

Morning Coat

モーニング

Double Breast

ダブル

儀礼は生活の折り目であり、社会の折り目です。この儀礼を踏み外せば途端に社会的信用を失うこともあります。そのために定型というものがあり、これを守らねば無礼となります。しかし、定型と行っても一様ではなく、色々な人が色々なことをいいます。下によく耳にする「基本」を書いてみます。

まずスーツはモーニングかダブルとよく聞きます。

モーニングコート

フロックコートの代用としての半礼服ですが、一般に正式礼装にも使います。内閣の組閣の時に大臣のお歴々が着て見えるのがモーニングです。コートと合わせた黒無地のベストと縞物のズボン(コールパンツ)を伴います。

ダブル(ダブル・ブレスト)

最も一般的に礼服として使用されるのがダブル。最近では喪主の方もダブル着用が多くなりました。とにかく無難と言うことであれば、これを着ていれば大丈夫・・・?。

また、次のような礼服の基本を耳にすることがあります。喪主はモーニングを着るべき。親族、あるいは一定年齢であればダブル(ブレスト)のスーツを着なければならない。ピークド・ラペルであるべき。色は黒でなければならない。ダークスーツも駄目。急のことで礼服が用意できない場合には喪章をつければいい、などなど。

これらは嘘とは言い切れませんが・・・凡そいい加減です。いえ、いくつかは明らかな嘘です。徹底的に正しくしようとするならば、これではお話にならず、逆に簡素で良いとしても「守るべきところ」を無視しています。次回は礼服の考え方を書いてみたいと思います。

2002