ダッフルコート 左斜め正面ダッフルコート 右斜め正面ダッフルコート フードを立てる

以前、仮縫として作成中だったダッフルコートが無事に完成しました。仮縫時では代用生地を使っていましたので、分かりにくかったのですが、私が作りたかったダッフルコートはこういうものです。紳士服としての体型をなぞるシルエットで、生地/縫製はとにかく頑健、冬季にこれさえ羽織っておけば、一冬どころか野宿だって越せようというコートです。私が子供のころ、余り布で父に仕立てて貰ったものと良く似ています。案外、無意識に似てしまったのかもしれません。

首元で止まる裏地がキルティング

フードは取り外しが効きませんが、これはむしろ「実用としてもフードを被れる」ことを想定するためです。首回り寸法, 頭の寸法をちゃんと採るので、首回りに余裕が大きすぎてごそごそしたりすることがありません。向かい風でも煽られません (...多分, 扇風機以上の風ではまだ試せていません)。

...ただ、このコートにも難点があります。こういう「野宿でも可能」というほど頑丈で暖かいコートが、今の日本の冬で果たしてどこまで活躍できるのか、そこが大問題です (分かっていてなぜ作った!、という内心の声は黙殺します)。 それはさておき、この下に薄手のセーターを着て、冬にあちこちと外出するのを今から楽しみにしています。

東京の展示会にお持ちする予定です。少し重いですが、ぬくぬくとした快適さをお試し頂けましたら幸いです。

2015-08-28