襟のゴージ2(肩の見え方)

襟のゴージ2(肩の見え方)

襟の谷間一つで、まだまだ見え方は変わります。今度は肩です。

slope1
slope2

右の図と左の図では肩の勾配が違います。それ以外はすべて同じです。左は撫で肩、右は怒り肩。

前回書きましたが、ゴージ位置が高ければ、重心が上に上がりますから、襟より上はすべて強調されます。当然、肩の勾配も強調されることになってしまいます。

ここでゴージを下げてみます。下の左右の図には目安に矢印を入れておきました。それぞれ、首からゴージまでの距離を表しています。肩勾配と矢印を比較してみると、見え方の違いがわかり良いと思います。

左右の図ではどちらの肩が目だって見えるでしょうか。恐らくゴージの高い右側だと思います。ゴージが高ければ高いほど上部を強調し、ゴージが低ければ低いほど上部を弱くします。従って右側は更に怒り肩に見えることになります。

ゴージが高い 大きい顔はより大きく
小さい顔はより小さく
撫で肩はより撫で肩に
怒り肩はより怒り肩に
ゴージが低い 大きい顔を緩和
小さい顔を緩和
撫で肩を緩和
怒り肩を緩和

要点をまとめると上の表のようになります。ただしゴージを下げた時には、注意しなければならない点が一つ出てきます。ゴージを下げることによって重心は低くなりますから、その分、ネクタイやシャツが目立つようになります。結果としてカラーコーディネートなど、ネクタイとシャツ・ジャケットとの合せ方が目立つようになるという事ですね。

一つさわると、他の何処かにも影響が出てしまう。服ってのはなかなか難しいです。

2004.10.18