襟のゴージ1(顔の見え方)

襟のゴージ1(顔の見え方)

顔の大きさや怒り肩・なで肩は、襟のゴージ(gorge)の取り方で随分印象が変わります。ゴージとは襟の上部と下部が作る谷間のことです。左の図ではゴージが上の方にあります。右の図ではゴージは下の方にあります。

gorge1
gorge2

白い矢印が頭からゴージまでの距離です。黒い矢印は頭の大きさを表しています。どちらの黒い矢印の方が長く見えるでしょうか。左だと思われます。つまりゴージが上にあればあるほど、バランスの重心が上に、下にあればあるほど、重心は下になります。

これはゴージの位置によって「強調される部分」が変わることを意味します。強調させたい部分が上部にあれば、ゴージの位置は高くするべきです。逆に上部を強調させたくないのであれば、ゴージの位置は低くするべきです。最近のはやりは上部、左の図にあるようなゴージの位置が高い服ですが、あまりに拘りすぎると人にアンバランスな印象を与えかねません。

では顔の比較的大きい人はどうなるでしょうか。
左はゴージ位置が高く、右はゴージ位置が低いです。
ゴージ位置が高ければ顔の印象が強調されます。
ゴージ位置が低ければ顔の印象が弱くなります。
襟幅とうまくき見合わせれば、自由自在に印象を変えることができます。

しばしば着やせすると言われる人がいますし、服を脱いだら顔が大きく見えたり、体が大きく見えたりする人がいます。これは体型が摩訶不思議なのではなく、このような服の細部のデザインで見え方が変わってくるためなんですね。女性の方々は日夜研究なさっています。

2004.9.18